イケメン御曹司のとろける愛情


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 今回も、代理でライブしたとき同様、八時からファーストステージ、九時半からセカンドステージを行う。

 どちらのステージでももちろん『フライ・ハイ』は外さない。だって、これは私の夢を象徴するなによりも大切な曲だから。

 そして夜が深まったぶん、セカンドステージではセクシーな曲を入れて演奏した。お客様は前回のライブのときより多く、ほぼ満席だ。

「本日はライブにお越しいただき、ありがとうございました。ジャズピアニスト・奏美がお送りしました。引き続きアンバー・トーンでステキな夜をお過ごしください」

 挨拶を終えて温かな拍手に包まれながら、ステージを下りた。マイクや照明の片付けをしてくれるスタッフに会釈して、大きく息を吐く。

 無事終えられてホッとしたとき、三好さんが近づいてきた。

「お疲れ様でした。今日もステキな演奏でしたよ」
「ありがとうございます」

 私が笑顔でお礼を言うと、三好さんが声を低めて言う。
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