イケメン御曹司のとろける愛情
「お仕事、がんばってくださいね!」
「ありがとう。キミもね」

 男性の大きな笑顔に胸がほわんと温かくなった。

「ありがとうございます」

 男性は一度うなずき、笑顔のままレジカウンターから離れてコーヒーマシンに向かった。彼がマシンを操作するのを見ていたいけれど、別の男性のお客さまがレジに近づいてくる。

「いらっしゃいませ」

 私は視線をお客さまに向け、にこやかな笑みを浮かべた。 
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