イケメン御曹司のとろける愛情
「じゃあ、公私混同じゃないですよね?」
翔吾さんが答える。
「今はね」
「今はって……」
円崎さんが不満げに言いかけ、それを遮るように翔吾さんが私に向かって言う。
「奏美さん、本日は突然お声をおかけしてすみませんでした。でも、あなたの曲は僕たち純国産旅客機の製造にかかわる人間の、そして日本のものづくりの夢を飛ばしてくれる曲だと思っていたんです。その曲を弊社が使わせていただけること、心から感謝します」
翔吾さんに熱のこもった眼差しで見つめられ、私の胸がトクンと音を立てた。
ああ、どうしよう。翔吾さんに見つめられるだけで、こんなにも胸が熱く切なくなる。
今になって自分の気持ちを再確認してしまうなんて。
「ありがとうございます。こちらこそ私の曲を使っていただけるなんて、このうえなく名誉なことです」
翔吾さんを見つめる私を、彼もじっと見つめている。
「契約書を改めて送らせていただきますので、広報担当の円崎のメールアドレスまで、ご住所をお知らせください」
「あ、はい」
翔吾さんに連絡しちゃいけないんだ、と思ったとき、小さな咳払いがして円崎さんの声が聞こえてきた。
翔吾さんが答える。
「今はね」
「今はって……」
円崎さんが不満げに言いかけ、それを遮るように翔吾さんが私に向かって言う。
「奏美さん、本日は突然お声をおかけしてすみませんでした。でも、あなたの曲は僕たち純国産旅客機の製造にかかわる人間の、そして日本のものづくりの夢を飛ばしてくれる曲だと思っていたんです。その曲を弊社が使わせていただけること、心から感謝します」
翔吾さんに熱のこもった眼差しで見つめられ、私の胸がトクンと音を立てた。
ああ、どうしよう。翔吾さんに見つめられるだけで、こんなにも胸が熱く切なくなる。
今になって自分の気持ちを再確認してしまうなんて。
「ありがとうございます。こちらこそ私の曲を使っていただけるなんて、このうえなく名誉なことです」
翔吾さんを見つめる私を、彼もじっと見つめている。
「契約書を改めて送らせていただきますので、広報担当の円崎のメールアドレスまで、ご住所をお知らせください」
「あ、はい」
翔吾さんに連絡しちゃいけないんだ、と思ったとき、小さな咳払いがして円崎さんの声が聞こえてきた。