イケメン御曹司のとろける愛情
円崎さんの言葉に驚いて思わず声を上げてしまった。
人生を変えられてしまうくらいって……。
「そ、それっていつ? いつ言ってたんですか!?」
私は思わずテーブルに身を乗り出した。円崎さんが驚いたように瞬きをする。
「どうしてそんなことを訊くんです?」
「いいから教えてください!」
私の剣幕に押され、円崎さんは思い出すように斜め上を見ながら答える。
「一週間くらい前……かしら」
「一週間くらい前?」
「ええ。確か先週の日曜日の朝だったわ。土曜日の夜に水無川さんにお願いして、会社のパソコンに彼が入れている『フライ・ハイ』を聴かせてもらって……。で、その感想を言うために、日曜日の朝に電話したんです。そのとき、私が『会社のパソコンに音楽ファイルを入れてるなんて、この曲がよっぽど好きなのね』って言ったら、『ああ、好きだよ。すごく』って」
円崎さんが不満顔になって続ける。
「正直、ちょっとおもしろくないわ。だって、そのあと、『そんなに好きなの?』って私が訊いたら、『人生を変えられてしまうくらいにね』って水無川さんが言うんですもの」
人生を変えられてしまうくらいって……。
「そ、それっていつ? いつ言ってたんですか!?」
私は思わずテーブルに身を乗り出した。円崎さんが驚いたように瞬きをする。
「どうしてそんなことを訊くんです?」
「いいから教えてください!」
私の剣幕に押され、円崎さんは思い出すように斜め上を見ながら答える。
「一週間くらい前……かしら」
「一週間くらい前?」
「ええ。確か先週の日曜日の朝だったわ。土曜日の夜に水無川さんにお願いして、会社のパソコンに彼が入れている『フライ・ハイ』を聴かせてもらって……。で、その感想を言うために、日曜日の朝に電話したんです。そのとき、私が『会社のパソコンに音楽ファイルを入れてるなんて、この曲がよっぽど好きなのね』って言ったら、『ああ、好きだよ。すごく』って」
円崎さんが不満顔になって続ける。
「正直、ちょっとおもしろくないわ。だって、そのあと、『そんなに好きなの?』って私が訊いたら、『人生を変えられてしまうくらいにね』って水無川さんが言うんですもの」