イケメン御曹司のとろける愛情
円崎さんと翔吾さんを交互に見つめていたら、円崎さんがトゲのある口調で翔吾さんに言う。
「いくら曲が好きでも、奏美さんとは仕事上の付き合いにとどめておいた方があなたのためよ。だって、彼女、アッパーフロアの人間じゃないんだから」
「知ってるよ。それがどうかした?」
翔吾さんの返事を聞いて、円崎さんは「え」と目を丸くする。
「奏美さんが夢を叶えようと一生懸命努力しているから、『フライ・ハイ』はあんなに胸を打つ、勇気をくれるいい曲になったんだ。努力と苦労を知らない人間には作れない曲だと思う」
「翔吾さん……」
彼の言葉が嬉しくて、胸がじぃんとして目頭が熱くなった。翔吾さんが私を見つめて続ける。
「コンビニでもアンバー・トーンでも、どこにいても奏美さんが一生懸命がんばっている姿を見ると、俺もがんばろうって背中を押されるんだ」
円崎さんが険しい顔で私を見た。
「いい気にならないでよ。アンバー・トーンでライブをしても、うちでイメージソングとして曲を使ってあげても、あなたはしょせん下層の人間なのよ。私たちとは住む世界が違うんだから」
確かに私は曲を“使ってもらう”立場だけど、あんまりな言い方だ。
私が唇を引き結んだとき、翔吾さんが苦い笑みをこぼした。
「いくら曲が好きでも、奏美さんとは仕事上の付き合いにとどめておいた方があなたのためよ。だって、彼女、アッパーフロアの人間じゃないんだから」
「知ってるよ。それがどうかした?」
翔吾さんの返事を聞いて、円崎さんは「え」と目を丸くする。
「奏美さんが夢を叶えようと一生懸命努力しているから、『フライ・ハイ』はあんなに胸を打つ、勇気をくれるいい曲になったんだ。努力と苦労を知らない人間には作れない曲だと思う」
「翔吾さん……」
彼の言葉が嬉しくて、胸がじぃんとして目頭が熱くなった。翔吾さんが私を見つめて続ける。
「コンビニでもアンバー・トーンでも、どこにいても奏美さんが一生懸命がんばっている姿を見ると、俺もがんばろうって背中を押されるんだ」
円崎さんが険しい顔で私を見た。
「いい気にならないでよ。アンバー・トーンでライブをしても、うちでイメージソングとして曲を使ってあげても、あなたはしょせん下層の人間なのよ。私たちとは住む世界が違うんだから」
確かに私は曲を“使ってもらう”立場だけど、あんまりな言い方だ。
私が唇を引き結んだとき、翔吾さんが苦い笑みをこぼした。