イケメン御曹司のとろける愛情
あんなに翔吾さんにご執心だった円崎さんは、今、座席のデザイナーと付き合っているらしい。チェック柄のアクセントが入った落ち着いた濃紺の座席をデザインした彼は、普段からスーツは着ているけれど、その下のシャツがいつもびっくりするくらい奇抜、もといとても個性的な柄の男性だ。
まだまだ話は尽きないようで、記者会見は続いている。生演奏の仕事が終わった私は、せっかくなので関係者に混じってIA-1に近寄って見学を始めた。
近くで見ると、小型旅客機に分類されるとはいえ、やっぱり大きい。エンジンが一番かっこいい、なんて思うのは、ひいき目で見過ぎだろうか。
エンジンに見とれていたら、後ろから男性に声をかけられた。
「空力性能を追求した結果なんでしょうけど、美しいと思いませんか?」
振り返ると三十代後半くらいのチャコールグレーのスーツを着た男性が立っている。明るい茶髪に黒縁のメガネをかけていて、知的だけどどこか軽そうな印象だ。
「空力学のことはよくわかりませんが、神々しいくらい美しいと思います」
まだまだ話は尽きないようで、記者会見は続いている。生演奏の仕事が終わった私は、せっかくなので関係者に混じってIA-1に近寄って見学を始めた。
近くで見ると、小型旅客機に分類されるとはいえ、やっぱり大きい。エンジンが一番かっこいい、なんて思うのは、ひいき目で見過ぎだろうか。
エンジンに見とれていたら、後ろから男性に声をかけられた。
「空力性能を追求した結果なんでしょうけど、美しいと思いませんか?」
振り返ると三十代後半くらいのチャコールグレーのスーツを着た男性が立っている。明るい茶髪に黒縁のメガネをかけていて、知的だけどどこか軽そうな印象だ。
「空力学のことはよくわかりませんが、神々しいくらい美しいと思います」