イケメン御曹司のとろける愛情
翔吾さんに手を引かれて行ったのは、格納庫の隣にある休憩所。自動販売機とソファがあるけれど、今は無人だ。
自動販売機の前で足を止めて、翔吾さんが言う。
「奏美さんがそばにいてくれて、今日は初号機のお披露目という夢を叶えられた。でも、実はもう一つ、今日叶えたい夢があるんだ」
「そうなの?」
初号機の納入はまだ一年後の話だし、いったいなんだろう。
私が見つめると、翔吾さんは真顔になって作業着の胸ポケットに手を入れた。そして、小さなベルベットの箱を取り出し蓋を開けた。大粒のダイヤモンドを抱いたプラチナの指輪が姿を現し、私は息を呑む。
「これからもずっと奏美さんと一緒にいたい。俺と結婚してほしいんだ」
「翔吾さん……」
胸がいっぱいになって、目にじわじわと熱いものが浮かぶ。
「よろしく……お願いします」
翔吾さんが私の返事を聞いて、嬉しそうに顔をほころばせた。指輪をそっと抜き取り、小箱を胸ポケットにしまった。おもむろに私の左手を取り、薬指にそっと指輪をはめてくれる。ひんやりとした指輪の重みが、翔吾さんの気持ちの揺るぎなさを伝えてくれているようで、幸せに胸が震える。
自動販売機の前で足を止めて、翔吾さんが言う。
「奏美さんがそばにいてくれて、今日は初号機のお披露目という夢を叶えられた。でも、実はもう一つ、今日叶えたい夢があるんだ」
「そうなの?」
初号機の納入はまだ一年後の話だし、いったいなんだろう。
私が見つめると、翔吾さんは真顔になって作業着の胸ポケットに手を入れた。そして、小さなベルベットの箱を取り出し蓋を開けた。大粒のダイヤモンドを抱いたプラチナの指輪が姿を現し、私は息を呑む。
「これからもずっと奏美さんと一緒にいたい。俺と結婚してほしいんだ」
「翔吾さん……」
胸がいっぱいになって、目にじわじわと熱いものが浮かぶ。
「よろしく……お願いします」
翔吾さんが私の返事を聞いて、嬉しそうに顔をほころばせた。指輪をそっと抜き取り、小箱を胸ポケットにしまった。おもむろに私の左手を取り、薬指にそっと指輪をはめてくれる。ひんやりとした指輪の重みが、翔吾さんの気持ちの揺るぎなさを伝えてくれているようで、幸せに胸が震える。