イケメン御曹司のとろける愛情
「愛してる」

 翔吾さんが私の両手を握ってささやいた。

「私も愛してる」

 嬉しくて震える声で想いを伝えると、翔吾さんがうなずいた。そうしてどちらからともなく顔を寄せ、唇を重ねた。温かなキスを繰り返すうちに、胸の中で幸せな気持ちが膨らんで、体中へと広がっていく。

 翔吾さんが唇を離して、上気した表情で言う。

「俺の夢を叶えてくれてありがとう」
「それを言うなら、翔吾さんだって」
「俺?」
「うん。私もずっと翔吾さんと一緒にいたいなって思ってたから」

 翔吾さんは額を私の額にコツンと当てた。

「これからもたくさん叶えたい夢が生まれるんだろうな」
「うん、絶対にそう。でも、二人一緒ならきっと叶えられるよね」
「ああ、もちろん」

 翔吾さんの声はとても力強い。
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