イケメン御曹司のとろける愛情
「ご迷惑をおかけして申し訳ありませんっ」
「では、失礼します」
それだけ言って素早くエレベーターから降りると、エレベーターのドアが閉まり始めた。
俺はアッパーフロア専用エレベーターに向かいながら、首を捻る。
彼女、どこかで見たことあるような気がするんだよな。
だが、思い出せないままアッパーフロア専用エレベーターに乗り込んだ。二十七階で下りて社員証を見せながら受付の前を通る。三十七階に行くためのエレベーターに乗ろうとしたとき、ほかの企業の社員に混じって、エレベーターホールに円崎さんの姿があるのに気づいた。
「あら、おはよう、水無川さん」
ホワイトのスーツに身を包んだ円崎さんがにこやかな笑みを浮かべた。
「おはよう」
挨拶しつつ、さりげなく彼女から一歩離れた。だが、あっさり円崎さんに距離を詰められる。
「ねえ、今日、アンバー・トーンで樋波明梨のライブがあるんだけど、一緒に行かない?」
円崎さんが俺のスーツの左腕を掴んで背伸びをし、耳にささやいてくる。
相変わらず馴れ馴れしいんだよなぁ、この人。
「では、失礼します」
それだけ言って素早くエレベーターから降りると、エレベーターのドアが閉まり始めた。
俺はアッパーフロア専用エレベーターに向かいながら、首を捻る。
彼女、どこかで見たことあるような気がするんだよな。
だが、思い出せないままアッパーフロア専用エレベーターに乗り込んだ。二十七階で下りて社員証を見せながら受付の前を通る。三十七階に行くためのエレベーターに乗ろうとしたとき、ほかの企業の社員に混じって、エレベーターホールに円崎さんの姿があるのに気づいた。
「あら、おはよう、水無川さん」
ホワイトのスーツに身を包んだ円崎さんがにこやかな笑みを浮かべた。
「おはよう」
挨拶しつつ、さりげなく彼女から一歩離れた。だが、あっさり円崎さんに距離を詰められる。
「ねえ、今日、アンバー・トーンで樋波明梨のライブがあるんだけど、一緒に行かない?」
円崎さんが俺のスーツの左腕を掴んで背伸びをし、耳にささやいてくる。
相変わらず馴れ馴れしいんだよなぁ、この人。