イケメン御曹司のとろける愛情
急いで自分のスマホを取り出し、アンバー・トーンのホームページを開いた。“樋波明梨ライブ、キャンセルのお知らせ”と書かれたページを下へスクロールすると、代役を務めるピアニストが紹介されている。
そこには“代役:奏美”という文字とともに、一年前、ポートスクエアで演奏を聴いた女性の写真が表示されているのだ。
やっぱり。
そう思ったとたん、胸が熱くなった。
俺が今この場にいるのは、彼女のおかげだ。
そのとき、別のことにも気づいた。
エレベーターで助けた彼女、誰かに似てると思ったけど、奏美さんだ!
一階から十階専用エレベーターに乗ろうとしてたから……きっとまた会えるはず。
そんなことを思うのはロマンチスト過ぎるだろうか。
でも、俺にはそのとき、運命の歯車が回り出す音が聞こえた気がしたんだ――。
【END】
そこには“代役:奏美”という文字とともに、一年前、ポートスクエアで演奏を聴いた女性の写真が表示されているのだ。
やっぱり。
そう思ったとたん、胸が熱くなった。
俺が今この場にいるのは、彼女のおかげだ。
そのとき、別のことにも気づいた。
エレベーターで助けた彼女、誰かに似てると思ったけど、奏美さんだ!
一階から十階専用エレベーターに乗ろうとしてたから……きっとまた会えるはず。
そんなことを思うのはロマンチスト過ぎるだろうか。
でも、俺にはそのとき、運命の歯車が回り出す音が聞こえた気がしたんだ――。
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