イケメン御曹司のとろける愛情
小声で言って、三好さんに続いて歩き出す。レストラン・バー専用エレベーターは一階のエントランスにしかないと思っていたけど、ホテルと五十三、五十四階を結ぶエレベーターもあるようだ。
すごいなぁ。普段使わないから、仕組みが全然わからない。
でも、そんなことでいちいち戸惑ってちゃいけない。だって、これから演奏するバーは、そういう“専用”とか“高級”がごく当たり前の人たちばかりがいる世界なんだから。そして、アンバー・トーンで成功したいなら、私もその世界の一員になりきらなければいけない。
「どうぞ」
エレベーターのドアが開いて、オーナーが乗り込み、開ボタンを押してくれる。
「ありがとうございます」
私は深呼吸して背筋を伸ばし、エレベーターに乗り込んだ。
五十四階に着くと、エレベーターの扉の前がバーの入り口になっていた。こんな高層階なのに展望スペースはないのか、と思ったけど、案内されてバーに入ったとたん、それは間違いだったと気づく。
だって、バーの客席は全面ガラス張りになっているのだ。
入り口からでも、窓の外に東京のきらびやかな夜景が見える。
すごいなぁ。普段使わないから、仕組みが全然わからない。
でも、そんなことでいちいち戸惑ってちゃいけない。だって、これから演奏するバーは、そういう“専用”とか“高級”がごく当たり前の人たちばかりがいる世界なんだから。そして、アンバー・トーンで成功したいなら、私もその世界の一員になりきらなければいけない。
「どうぞ」
エレベーターのドアが開いて、オーナーが乗り込み、開ボタンを押してくれる。
「ありがとうございます」
私は深呼吸して背筋を伸ばし、エレベーターに乗り込んだ。
五十四階に着くと、エレベーターの扉の前がバーの入り口になっていた。こんな高層階なのに展望スペースはないのか、と思ったけど、案内されてバーに入ったとたん、それは間違いだったと気づく。
だって、バーの客席は全面ガラス張りになっているのだ。
入り口からでも、窓の外に東京のきらびやかな夜景が見える。