イケメン御曹司のとろける愛情
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セカンドステージもファーストステージ同様、全力投入した。夜が深まっているせいもあって、カップルが増えた客席はどことなくロマンチックなムードだ。
アンコールでは感謝を込めて客席の一人一人の顔を見つめた。とはいえ、顔の輪郭がぼんやりと見えるくらいなので、実際に目が合っているかはよくわからないのだけど。
拍手を浴びながらステージから降り、今度こそホッとして肩の力を抜いた。
「すばらしいステージでした。ファーストステージ以上に盛り上がりましたね」
ステージ脇に三好さんが近づいてきて、穏やかな笑みを浮かべて言った。
「そう言ってもらえてよかったです」
「私自身もとても楽しませてもらいましたよ。一杯ごちそうさせてもらえませんか?」
三好さんが手でカウンターを示した。
「ありがとうございます」
私は三好さんに促され、バーカウンターの端の席に座った。三好さんは私の右隣に腰を下ろし、バーテンダーに視線で合図を送る。