イケメン御曹司のとろける愛情
「実はキミの演奏を聴くのは初めてじゃないんだ」
「えっ」
「二度目なんだよ」
「ホントですか?」
驚いて彼を見ると、彼はゆっくりとうなずいた。
「初めてキミの『フライ・ハイ』を聴いたのは、ちょうど一年前だった」
一年前ってどこで聴いたんだろう。ファッションビルでのイベントから結婚披露宴、お台場でのジャズ・フェスティバルまで、結構いろんなところで演奏した。
どこですか、と私が訊くより早く、彼が言う。
「それより急いでクリーニングに出した方がいい。控え室はある?」
「あ、五〇〇一号室が控え室です」
彼がわずかに目を見開いた。声こそ出さないが、驚いているのがわかる。
まあ、私だってステイトリー・ホテル東京のスイートルームが控え室なんてびっくりしたもん。
「それなら控え室に行こう。クリーニング代は俺の部屋につけてもらうから」
私は首をかしげた。
「えっ」
「二度目なんだよ」
「ホントですか?」
驚いて彼を見ると、彼はゆっくりとうなずいた。
「初めてキミの『フライ・ハイ』を聴いたのは、ちょうど一年前だった」
一年前ってどこで聴いたんだろう。ファッションビルでのイベントから結婚披露宴、お台場でのジャズ・フェスティバルまで、結構いろんなところで演奏した。
どこですか、と私が訊くより早く、彼が言う。
「それより急いでクリーニングに出した方がいい。控え室はある?」
「あ、五〇〇一号室が控え室です」
彼がわずかに目を見開いた。声こそ出さないが、驚いているのがわかる。
まあ、私だってステイトリー・ホテル東京のスイートルームが控え室なんてびっくりしたもん。
「それなら控え室に行こう。クリーニング代は俺の部屋につけてもらうから」
私は首をかしげた。