イケメン御曹司のとろける愛情
「私は……無我夢中で夢を追ってただけです。おまけに気づいたら二十九歳になってるし……」
「夢を追うのに期限なんてないよ。実際、俺が経営陣を説得して新型エンジンの設計図を描き始めたのは、去年、三十二歳のときだ。親父なんかもう六十を越えたのに、自分が作ったエンジンで純国産旅客機が飛ぶのを夢見てる」
夢を追うのに期限なんてない。
彼の言葉を聞いて、胸の中にポッと温もりが生まれた。
「この一年、俺も無我夢中だった。でも、行き詰まって悩んだりしたときは、いつもキミの曲を……キミを思い出していた。だから、事業が軌道に乗ったときに、またこうしてキミに出会えて演奏を聴けたのは……」
水無川さんが言葉を切り、私は顔を上げた。彼と視線が絡まる。
「運命だと思ったんだ」
切なげに見つめられて鼓動が速まり、彼の表情から目が離せなくなる。
私の曲が誰かの力になっていたなんて、すごく嬉しい。そしてそのことを教えられて、私も勇気をもらった。
大丈夫。まだ夢に向かって進める。歩みは遅くたって諦めなければいいんじゃない?
「夢を追うのに期限なんてないよ。実際、俺が経営陣を説得して新型エンジンの設計図を描き始めたのは、去年、三十二歳のときだ。親父なんかもう六十を越えたのに、自分が作ったエンジンで純国産旅客機が飛ぶのを夢見てる」
夢を追うのに期限なんてない。
彼の言葉を聞いて、胸の中にポッと温もりが生まれた。
「この一年、俺も無我夢中だった。でも、行き詰まって悩んだりしたときは、いつもキミの曲を……キミを思い出していた。だから、事業が軌道に乗ったときに、またこうしてキミに出会えて演奏を聴けたのは……」
水無川さんが言葉を切り、私は顔を上げた。彼と視線が絡まる。
「運命だと思ったんだ」
切なげに見つめられて鼓動が速まり、彼の表情から目が離せなくなる。
私の曲が誰かの力になっていたなんて、すごく嬉しい。そしてそのことを教えられて、私も勇気をもらった。
大丈夫。まだ夢に向かって進める。歩みは遅くたって諦めなければいいんじゃない?