イケメン御曹司のとろける愛情
そっか、こういう高級なお店だと、料理の注文とワインの注文は別の人が取るんだね……。あやうく翔吾さんの前で無知さを見せるところだった。
内心胸を撫で下ろしていると、翔吾さんが私に訊く。
「奏美さんはワイン飲める?」
「はい」
好みを訊かれてもわからないので、先手を打つことにする。
「翔吾さんはどんなワインが好きですか?」
「俺? なんでも飲めるけど……肉料理だから、赤でミディアムボディかフルボディあたりにする?」
「あー、あんまり重たいのや渋いのは苦手なんですよね……」
私が言うと、翔吾さんはソムリエに顔を向けた。
「それじゃ、軽めのフルーティなワインで、今日の料理に合いそうなものをお願いできますか?」
「では、こちらのワインはいかがでしょう。しっかりした果実味のあるイタリアらしい赤ワインです」
ソムリエはワインリストの真ん中辺りを示して、産地はどこで……などと説明を始めた。聞いても私にはちんぷんかんぷんだ。
ああ、やっぱり別世界。
ボーッとしてたら、注文が終わったようで、ソムリエがメニューを持ってテーブルから離れた。
内心胸を撫で下ろしていると、翔吾さんが私に訊く。
「奏美さんはワイン飲める?」
「はい」
好みを訊かれてもわからないので、先手を打つことにする。
「翔吾さんはどんなワインが好きですか?」
「俺? なんでも飲めるけど……肉料理だから、赤でミディアムボディかフルボディあたりにする?」
「あー、あんまり重たいのや渋いのは苦手なんですよね……」
私が言うと、翔吾さんはソムリエに顔を向けた。
「それじゃ、軽めのフルーティなワインで、今日の料理に合いそうなものをお願いできますか?」
「では、こちらのワインはいかがでしょう。しっかりした果実味のあるイタリアらしい赤ワインです」
ソムリエはワインリストの真ん中辺りを示して、産地はどこで……などと説明を始めた。聞いても私にはちんぷんかんぷんだ。
ああ、やっぱり別世界。
ボーッとしてたら、注文が終わったようで、ソムリエがメニューを持ってテーブルから離れた。