生徒会の甘い罠
午後になるとどうしても精彩を欠いてしまうが、リレーになるとどうしてこんな一体感が生まれるんでしょう。


仲いい悪いがほんの一瞬だけなくなるように見えてしまうね。


やはり選抜されたメンバーだけあって展開が目まぐるしく変化する。


ぶっちぎりではなく、抜きつ抜かれつの展開だなあ。


いやがおうにも応援に熱が入るぞ。


七人目のリレーに入った。


三番目を走ってた生徒が何と転倒だ。


痛いぞ。


本人もクラスにも痛いぞ。


転倒した女子のクラスの悲鳴が歓声にかき消される。


ワシはどこのクラスの生徒が転倒したかわかってる。


ありがいたいことに、東藤さんのクラス担任が悲鳴をあげたからだ。


接戦だから、瞬く間に最下位に転落だ。


< 114 / 279 >

この作品をシェア

pagetop