生徒会の甘い罠
第6話 紅葉散る
【巧 SIde】


顧問の先生肝いりの野球部の記事作成も無事に終わった。


暑さがまだ残る中で沙弥への貸しは返した。


しかし、息つく暇もなく行事が近づいてくる。


秋のテスト期間になると、今までのらりくらりしてた連中が人が変わったように先生の話を真面目に聞いてノートをとってる。


出来る面子にすり寄り、ノート見せてとか問題の質問をしてくる。


それでいい点数とって真面目な人間が馬鹿を見るのがいつものパターンだ。


俺は誰からもそういうのはないが、クラス委員長が大人気でね。


ソフトに教えてるのが好評なんだと思うんだが。


文武両道兼ね備えている者の宿命だよな。


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