生徒会の甘い罠
「では、こうしましょう。三年生はいろいろと受験に向けてやその他の活動がやはり大事になってきたりしますから、参加者は一年生二年生の希望者にします」


なんと!


俺がいきなり強権発動しようと覚悟決めた瞬間校長先生の鶴の一声。


しかも、ほぼ俺が言いたかったことだ。


さすがに強制参加を提案しないあたりは経験の差がダントツに違うと思い知らされました。


「藤瀬君、校長先生の案は委員長としてどうですか?」


「……僕は問題ないと思います」


ちょっと間を置いてみた。


グルだと思われたくないんだよ。


上級生になった途端自分守りに走る。


女子にモテないって外野から言わないで。


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