生徒会の甘い罠
「お手柔らかにお願いな」


「ちょっと待って。あたしはやらない」


「やらない?」


「そうだなあ」


京花が選んだメンバーが俺担当の記者になるってことね。


「東藤さん、やってくれる?」


「え!!」


俺も言いそうになったが、ごまかすために咳き込んだ。


京花は何が何でも……。


ムチ叩かれっ放しだな。


「一人で大変だろうけど任せる。今日で全て終わらせるつもりはないから。何回も取材させてもらうから。先生、いいですよね?」


「時間の許す限りです」


「えっと…………わかりました」


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