生徒会の甘い罠
ゴールデンウィークを家族サービスに力を注いだので、今回は散らかってる自分の部屋を掃除しよう。


天気もいいし、日頃の運動不足解消にもなるし。


頭の中は掃除モードだった。


だが、鶴の一声が全て持っていった。


助手席で妻が校長への想いを延々と語ってる。


私もお見舞いしないといけないから連れて行って。


首を縦に振らなかったらどうなるかはわかってます。


部屋の掃除のはずが、ハンドルを握ってる休日だ。


校長よりも奥様と会いたいんだろう。


わかってるけど言わない。


いや、言えない。


ワシが口にしたらご飯口に出来なくなる。


< 258 / 279 >

この作品をシェア

pagetop