生徒会の甘い罠
目覚まし時計のお世話になるかと思いきや、そんな心配は杞憂に終わる。


白の遮光カーテンから日の光が。


改めて時間を確認すると、午前6時を少し過ぎたとこ。


夢は見れなかった。


「おはよう」


着替えをすませてキッチンに向かうと、テーブルでママが朝にはとてもふさわしくないお顔で電卓を打ってる。


しかも朝の6時台なのに、スピードが速い。


私の顔を見ないで挨拶だ。


「何してんの?」


「この間通販で服買ったでしょ?今それを含めて計算し直してるとこ」


「昨日やればよかったのに」


「ママお風呂入った後すぐに寝ちゃったし。5時に起きたからついでにやろうって」





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