生徒会の甘い罠
「みなさんと同じで私もこの学校の新入生です。お互い仲良く…………は、おかしいですけど、みなさんと楽しく学校生活を送れるようになりたいなと思います」


これで多少の緊張は和らぐはずなんだけど、そうならないのが新入生あるあるなんだよね。


ヒソヒソ声も聞かずに教頭先生の優しい語り口が眠気を誘うのには十分だった。


本来注意するはずの先生たちでさえ、怪しい感じだったし。


ある種の修行に耐えた後はトイレに行きたくなった。


…………が、先客ばかりで廊下で待つことに。


そして、柊君がやってきました。


が、こちらを見向きもせず男子トイレに駆け込みました。


凄い汗をかいていた。


柊君も見事修行に耐えたんだなあ。


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