生徒会の甘い罠
「待たせたな」


「大丈夫だ」


「カレー食べてけよ。まだ時間あるだろ」


「…………いただこうかな」


断れるんだが、見えない力がワシを反対方向へ導く。


松矢君が部屋を出ていき、ワシと臼田だけになる。


本名はもちろん知ってるが、彼がこの臼田がお気に入りと聞かないので彼が死ぬまで臼田と呼ばせていただきます。


「カレー食べたらさっさと帰ってくれ。身体がまだだるいし、そもそもお前はこんなところに来ちゃいけない人間だろ」


「わかってる。しかしーー」














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