生徒会の甘い罠
そういう修羅場を経験してこなかったので、こんなあっけなく人生が終わってしまうのかと。


そう思ったら、短い人生だけど、走馬灯のように巡った。


直立不動でボスのお迎えを待つ間は、遺書を書かない後悔が頭を支配していた。


「ご苦労さん。お前ら部屋から出ろ」


がんじがらめになってたがここでようやく解放された。


威圧感が凄まじく、立ってることは到底出来なかった。


おまけにどんどん近づいてくる。


もうダメだと覚悟を決めた時彼から話しかけてきた。


「俺だよ、浩一郎だ」


動転してるから、初めは何も反応出来ない。


脳内で名前を復唱していくと…………。








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