生徒会の甘い罠
何も言葉を発せられないワシをよそに浩一郎が一方的にまくしたてた。


ただ、喧嘩別れではないことだけがわかったことだけでもありがたかった。


しかし、恐怖が支配していたので言葉を出すことすら出来なかった。


帰りはお供の方は同行せず、普通に帰された。


さすがに帰り際は口止めされたけどね。


さ、カレーをおいしくいただき、言われた通り退散させていただきますよ。


「寝てろよ」


「当たり前のこと言うなよ」


声に力が全然ない。


ぶり返してるのではと心配になる。


外では松矢君と丈二君が通行人が通るか目を光らせていた。





< 58 / 279 >

この作品をシェア

pagetop