生徒会の甘い罠
巧さんの話題そらしのおかげで言うタイミングを逃していた楓について触れることが出来る。


大したことはないんだけど、女の子はいろいろ気を配らないといけないんで。


「楓なら終わってすぐ帰りましたよ。行くとこがあるみたいで」


「そうなのか!!」


やけに驚く巧さん。


「楓も青春してるんだからそっとしとこうね」


京花さんが巧さんの肩に手を添える。


ほんの一瞬巧さんの顔がしわくちゃになって、きりりと真面目な顔つきに。


夕日が隠れて薄暗くなっていく中で明日の取材について三人で語った。


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