キミに想いが届くまで~ずっと
橋を渡りきって
丘をのぼってみると
そこにはオレンジ色のグリム童話にでてきそうな
感じの家が立っていた。
大きな赤い扉が印象的だった。
私はなにかに誘われるように
扉を開けて中に入った。
部屋の中もオレンジ色で暖かみがあった。
そして、あの甘い香りがしていた。
入ってすぐ、暖炉が目に入った。
小さい頃、よく読んでもらっていたグリム童話の中に
出てくるような暖炉。
すごい。
生で見る暖炉は新鮮でとても魅力的だった。
パチパチと音をたてて炎が揺れている。
見ているだけで心まで暖まる感じがした。
暖炉の前に座って
ゆらゆら揺れる炎を見つめていると
だんだん気持ちが良くなってきてうとうとしてしまった。