キミに想いが届くまで~ずっと
ベットの脇にあるイスにお母さんが座ったまま眠っていた。
何だか少し、やつれているような気がする。
「お母さん、お母さん」
私がそう呼ぶとお母さんは目を開けた。
「美月~、目が覚めたの?良かった~」
お母さんはそう言って泣きながら私を抱き締めた。
そうだ。思い出した。
私、あの時、事故にあって
それから…………………………。
「お母さん、今日は何日?」
「今日は1月26日よ。」
えっ?
あれから一ヶ月もたってる。
私、一ヶ月も寝ていたの?
「今から先生、呼んでくるからね」
お母さんはそう言って病室を出ていった。
ふと、自分の体を見てみる。
体のあちこちに擦り傷があった。
だけど、大きなけがはしてないみたいだ。
そう、確か、あのとき…………、
誰かが私を…………………。