キミに想いが届くまで~ずっと


今日も病院に行った。


翔が静かに眠っている横で私は
ただじっと、翔のその優しい寝顔を見つめていた。


「翔、」

そう呼んだら
すぐに起き上がってくれるような気がして
何度も何度も名前を呼んだ。

翔はなかなか、目を覚まさなかった。



時がたつにつれ、私はどんどん不安になった。



翔がこのままずっと目を覚まさないような気がした。



このままずっと眠ったままのようなきがした。










このまま、翔が目を覚まさなかったらどうしよう。


翔がこのまま目を覚まさないまま、
逝ってしまったら…………。




ちゃんと、翔に謝れなかったらどうしよう。




毎日が不安で不安でしかたなかった。








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