キミに想いが届くまで~ずっと
何と言おうか必死に考えているうちに
病院についた。
どきどきしながら
エレベーターに乗って3階のボタンを押す。
エレベーターが止まると
小走りで翔のいる病室までいった。
病室に入ると、翔は翔のお母さんと話していた。
私はゆっくりと翔に近づいていった。
「翔~、翔~、良かった。あの時は本当に…………………」
謝ろうと今まで必死に考えてきた言葉を伝えようとした
けど、途中で異変に気がついた。
翔の様子がおかしかった。
不思議そうな顔で私をじっと見つめていた。
そして、翔は翔のお母さんにこう聞いた。
「お母さん、この子誰?」
信じられない言葉だった。
私はその場に崩れ落ちた。
「翔、何言ってるの。あなたの彼女の美月ちゃん
でしょ。」
翔のお母さんが必死にそう言ったけど
翔はきょとんとして首を傾げるばかりだった。
私はその様子を見て耐えきれず
病室を飛び出した。