キミに想いが届くまで~ずっと



「ねぇ、翔、覚えてる?これ、翔がクリスマスプレゼント にくれようとしたの」


私はあのイヤリングを翔に見せながら言った。



翔はしばらくそのイヤリングを見つめていた。








「ごめん、やっぱり、わからない」


翔は悲しそうに言った。




翔が記憶を取り戻すことが難しいことであると
わかっていながら
私はいつも翔が思い出してくれることを信じていた。

奇跡が起きることを信じていた。








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