キミに想いが届くまで~ずっと

今の翔にはわからないかも知れない。



それでもいい。
私は翔に伝えたいから。
翔にこの想いがちゃんととどけばいいけどそれは
難しいことだから。




伝えておきたいから伝えた。



「翔、わからなくても、いいから聞いてほしい。」

「うん」



「去年のクリスマスイヴ、翔と会う約束をしていたの。
その時、翔は私にプレゼントをするために
遅れて来たの」

「私、そんなことも知らないで
遅れて来た翔を怒った。
ひどいことを言ったの」

「そして、帰ろうとしたの。
そしたら、私、トラックにはねられそうになって」

「その時、翔が助けてくれた翔は私をかばってくれたの。」

「私はずっと、その時のことを翔に謝りたかった。」


「翔、ちゃんと、気持ちをわかってなくて
ごめん。」

「翔、あの時、助けてくれてありがとう。」


私はそう言い終わった時には
すでに泣いていた。






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