キミに想いが届くまで~ずっと



「美月~、待って~」



翔が追いかけてきたのがわかったから

私は後ろを振り向きもしないで
ひたすら走った。



下だけを見て無我夢中で走った。




しばらく走って


反対側の道に移ろうと道路に飛び出したとき

トラックがすぐそばまで来ているのがわかった。




危ない、もう、ひかれる。



そう思った瞬間、誰かが私の体を抱いてきた。

大きな衝撃を受けて体が宙に浮く。

地面に叩き付けられて強い痛みを感じた。




私はそのまま意識を失った。




< 8 / 78 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop