On The Bed 【短編】
最初に鷹弥のことを意識しだしたのは、あいつがあたしのことを、下の名前で『遥』って呼んでいたことを知ったとき。

多分2年生の中頃だと思う。


話す機会も少ないから鷹弥も他の男子と一緒で、あたしのことを名字で呼んでいると思っていたのに。

あいつの口から『遥』と呼ぶのを聞いたときは、他の男子よりも近い距離を感じてしまいドキッとした。


わりと人のことに無関心っぽい鷹弥が、あたしの名前知っててくれたんだって思ったんだ。


そこからはなぜか鷹弥が気になって、そのうち好きって気持ちにも気がついてしまった。

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