魔王の甘い罠 【完結】
ガシッ!

『待って! 早まらないでっ!』

「っ?!」

私はあの人・・一之瀬君に
思い切り後ろからとびつき、
2人一緒にコンクリートに
倒れこんだ。

「って~なっ!
 何すんだ・・よ・・」

一之瀬君に、殴られるんじゃないかって
そんな恐怖におののいて
私は目をつぶる。

でも
一之瀬君は
言葉を詰まらせたままだった
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