魔王の甘い罠 【完結】
外で、車のエンジン音がした。
バタン、とドアの開く音。

ベランダから外を見ると
あの運転手さんが、立っていた。

『あ、来たよ』

「じゃ、俺行くわ」

はい、っと
一之瀬君が着ていた濡れたままの服を渡す。

『嫌じゃなかったら、そのまま着て行って』

「リョーカイッ」
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