魔王の甘い罠 【完結】
『そりゃ、そうだね』

私は部屋の加湿器をつけ、暖房もつけてから
ベッドの横に膝まづいた。

『すぐに温かくなるからね』

布団を、一之瀬君の口元まで引っ張り上げる。

「お前の匂いがする」

『え・・』

「ここに横になるの、2回目だ」

『そ、だね・・
 一之瀬君、ごめん、私・・』
< 158 / 191 >

この作品をシェア

pagetop