魔王の甘い罠 【完結】
「お前が受験する高校を決めたとき
 俺も同じ高校を受験しようって
 決めたんだ」

『うそっ!』

「小さいころからずっと桜の話を
 聞かされてたから、どうしても
 逢いたくなったんだ」

一之瀬君は、私の手をとり、自分の手と
一緒に一之瀬君のコートのポッケに入れた。

熱いくらいの熱が、伝わってくる。
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