進メ!




口の中にココアの甘みが広がる。


ちょっぴり苦くて、でもとろけるような甘さ。



それと、舌を火傷しそうな熱さが、私の冷え切った体を溶かしていくようだった。




やがて缶の中のココアが空になる頃には、私の体はすっかり本調子を取り戻していた。




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