進メ!





何か返事をしようと思うものの、骨身がきしむような寒さが、それを許してくれない。

まるで自分の体じゃないみたいだ。



「全く、手間かけさせやがって・・・・・・。その分、たっぷり楽しませてもらうぜ、えェ?」



男は舌なめずりまで始めた。


完全に、悪いオオカミの目だ。



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