クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!
──────学園祭まで、あと3日。
「姫野さん可愛いーーーーっ!!!」
「…あの、やっぱり…これ…ちょっと…」
隣の空き教室を試着室がわりに、例の不思議の国のアリスのコスプレを着て見たけど。
やっぱり、これ…。
すごく可愛すぎて恥ずかしい。
水田さんはノリノリでチェシャ猫のふわふわ衣装を着てる。
「よし、みんなに見せに行くよ!」
「え?!ちょっとそれは…」
「明々後日にはお客さんの前に立つんだから、慣れておかないと」
「でも…」
「姫野さん、もっと自分に自信持ちなよ。正直、着せた私が言うのもアレだけど、可愛すぎて本番変な男が集らないかちょっと心配なくらいだよ。でも大丈夫!ちゃんと私が見張ってるから!」
「水田さん…」
「高校で最初で最後の学園祭だもん。楽しい思い出たくさん作ろうね!」
水田さんが優しくそう言ってくれたので、なんだか少し心が落ち着く。
私たちは、空き教室のドアを開けて教室へと向かった。