クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!
─────ガラッ
意を決して教室のドアを開ける。
「姫野さん、着替えたよー!」
────っ!!
水田さんがクラスのみんなにそう声をかけた時。
「…姫野さん」
「あれはやばいな」
「本番逆に心配」
みんながざわざわと話し出す。
やっぱり…変だったかも。
「…あの…私やっぱり着替えて…」
ガシッ
振り返って急いで着替えに戻ろうとしたら、誰かに手を掴まれる。
「…塚本くん」
そこには頬を赤くして立ってる塚本くんがいた。
「すげぇ、いいよ」
塚本くんは少し目をそらしてからそう言ってくれた。
「…ホ、ホント?」
「あぁ。ぼっち姫…じゃなくて。姫野さん、すげぇ似合ってるよ!」
「本物のアリスだよ〜姫野さん可愛い〜♪」
塚本くんが答える前に、クラスメイトがそう口々に声をかけてくれた。