クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!
「黒川くん!!」
クラスのみんなも、いきなり登場してきた黒川くんを見て、一歩下がり顔を下にする。
相変わらず、恐れられているのに変わりない黒川くんに誰も何も言えなくなる。
「何その格好…」
「…えっ…あ、ごめんなさい。恥ずかしいよね。こんな格好」
「はぁ…ホントバカだよ。姫野さん」
「え?」
「…そんなに可愛すぎて…何かあったらどうすんの」
「なんかって…」
「例えば…こうやって…」
──────??
黒川くんがいきなり私の両肩を掴むと、急に顔を近づけてきた。
何事?!
「…く、黒川く………っっ?!」
──────っ?!
「きゃぁーーーー!!」
突然、視界が目をつぶった黒川くんの顔でいっぱいになり、唇に柔らかい何かが当たると、クラスから女子の甲高い声が聞こえた。
な、何これ…。