クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!
「…姫野さん…すげぇいい匂い」
彼女の匂いは。
あの日からずっと変わってなくて。
そのまま眠りに落ちてしまいそうな。
すごく心地いい匂いで。
「…黒川くんも…いい匂いだよ」
またそんなことを言って、俺の背中に手を回したりして狂わせる。
そんな言動。
一体どこで覚えたんだよ。
「…キスしていい?」
彼女の真っ赤になる顔が見たくて、わざとそう言うと。
「……う…うん…」
案の定、期待以上の顔をしてそう言う姫野さん。
全く。
ズルすぎる。
「俺だけの姫野さんだから」
俺は姫野さんの耳元でそう呟くと、彼女の唇を奪った。