クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!



「…あ、水田さんごめんなさいっ」


黒川くんがやっと抱きしめる腕を弱めてくれたので、フワッと体が解放され、私は水田さんにそう謝る。


「いいよ、気にしないで。もういいの?イチャイチャは」



「…う…うん」


黒川くんに抱きしめられてるさっきの自分の姿を思い出して、また恥ずかしさが込み上げてくる。



…私ったら、人までなんてことを…。



「フフッ、少し安心した。姫野さん、黒川くんに脅されて付き合ってたらどうしようって実はちょっと疑ってたから」


……?!


相手が黒川くんでも、ハッキリそう言う水田さんは、やっぱりしっかり学級委員で。


「…でも、そんなにデレデレした顔した姫野さん見たら…ねぇ…」



え…もしかして。


水田さんちょっと引いてる?!


デレデレって…私そんなに嬉しそうな顔してたのかな…。



「俺たちが思ってるより、2人は両想いだよ」


愛葉くんがそう付け足した。



そのセリフに、またドキンと胸が鳴る。



『両想い』


第三者から見てそう見えるって。


なんだか嬉しい。



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