クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!
黒川くんたちが頼んでくれたクッキーとカフェオレがテーブルに運ばれてくる。
黒川くんたち、少しは働けばいいのに…。
まぁ、クラスの子たちからしたら、ありがた迷惑だったりするのかも。
「美蘭ちゃんは?彼氏いないの?」
運ばれたクッキーを1つ手にとって、愛葉くんが水田さんにそう聞く。
「…っ?!」
水田さんをいきなり下の名前で呼ぶ愛葉くんに、水田さんは少し驚いている。
「…い、いないけど…」
「へぇ〜いないんだ〜なんで〜?」
「…なんでって…理由がわかってたらとっくに…って言うか、名前で呼ぶのやめて。」
「え〜なんで〜?」
愛葉くんはさっきから『なんで?』しか言ってない。
「…名前…あんまり好きじゃないから」
「え、どうして?とっても可愛いのに…」
思わず口に出してしまう。
「…だから嫌なの。私には似合わない」
似合わない?!
サラサラの黒髪ロングとぴったりの名前だと思うけど…。