クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!



「って言うか…なんで突然名前で…」

水田さんが愛葉くんにそう聞く。


「…ん?響き気に入ったから」


サラッとそう言う愛葉くんに水田さんがまた少し顔を赤くする。



なんか…この2人…。



気のせいかわからないけど。



いい雰囲気な気がする。



──────ガシッ


?!


黒川くんが後ろから私の手を掴む。



「俺と姫野さん、用事あるから。2人ともごゆっくり」



「…えっ?!」


私と水田さんが驚いているのをよそに、黒川くんは平然とした顔で私の手を離さない。



「…えっと…」


「行くよ、姫野さん」


「あっ……ご、ごめんなさいっ、水田さんっ」


私の手を引っ張ってドンドン進んで行く黒川くんに抵抗する暇もなくて、気づけば私は、黒川くんと教室の外に出ていた。




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