クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!



「…黒川くん、水田さんが1人で」


「音楽がいるから大丈夫」


「…でも…私のわがままで来たのに、置いて行っちゃうなんて…」



「さすがの鈍感姫野さんでも、2人見てわかったでしょ」



「…それは」


なんだかいい雰囲気だ。
そんな風に思ったのは本当だけど。


でも…。


「あんまり言いたくないけど、安心して。音楽ああ見えても結構ちゃんとしたやつだから」



『あんまり言いたくない』はちょっと余計じゃない?

そんなことを心の中で思いながら、私は黒川くんの言葉に納得して黒川くんと、たくさんの人たちが歩く廊下を、手を手繋いで歩いた。



< 138 / 222 >

この作品をシェア

pagetop