クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!
開いている窓から入る風で揺れているサラサラの髪はこの間目に焼き付けたばかりの銀髪で。
シャープな顎に整った鼻筋もこの間すごく至近距離で見たばかりのもの。
……な、な、なんで!
なんで黒川 南夏くんがここにいるの?!
私の頭は完全にパニックに状態なのだけど、でも重りをつけたように重い体は思うように動いてくれない。
ただでさえ、頭がいたいって言うのに…。
どうしてこんなことに…。
「ゴホッゴホッゴホッ」
!!!
我慢できずに咳が出てしまったその瞬間。
整った寝顔でスヤスヤ寝ていた彼は静かに目を開けた。