クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!
「……ありがとう」
─────っ?!
黒川くんはそう言って、私を引き寄せて抱きしめた。
何度目のハグだろうか。
でも今度は今までみたいにギュッとじゃなくて。
まるで包み込むように、すごく優しく。
そして、私の頭を何度も撫でる。
「…お礼を言うのはこっちだよ。ずっと黒川くんに助けられている」
クラスで打ち解けられるようになったのも。
風邪を引いて倒れた時運んでくれたものも。
「…いや俺が先。…孤独で寂しかった時、助けてくれたのは、姫野さんだったよ」
「……え?」
「…食べたいくらい好き」
「………ッ!」
黒川くんは私と目をバチと合わせてそう言うと、ニコッと笑ってからキスをした。